過去ログ - 魔姫「捕まえてごらんなさい、色男」
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18: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/10/29(木) 19:06:52.86 ID:OLWTbaMw0
〜回想〜
勇者『あぁ、魔王城は広いなぁ…魔王、どこだーっ』
魔姫『そっちじゃないわ』
勇者『!? だ、誰だ!!』
魔姫『私は魔姫。魔王の一人娘よ。貴方、勇者でしょう』
勇者『…そうだ』
魔姫『お父様はあちらの廊下を右に曲がった突き当たりにいらっしゃるわ。間違えずに行きなさい』
勇者『…いいのか、そんなこと教えて』
魔姫『構わないわ。お父様は魔物の頂点に君臨する魔王…そんな相手に、体力を消耗した状態で行くのは失礼ってものよ』
勇者『……』
魔姫『魔王と勇者の頂上決戦だもの。小細工なしの勝負に勝てないようでは、それまでの男だったってだけの話。それじゃあね』バサッ
勇者『………』
勇者(な、何て高潔で、美しい人なんだ!!)
〜回想終了〜
勇者「ってことがあったんだ!」
ハンター「そうか…ふん、傲慢な娘だな。それで勇者、その魔姫の生け捕りだが…」
勇者「悪い、ハンター! 俺、協力できねぇ!」
ハンター「何だと」
勇者「実は……」
そして次に続く言葉を聞いた時、ハンターは能面のような顔になった。
勇者「――俺、恋しちまったんだ。魔姫さんに」
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