過去ログ - 魔姫「捕まえてごらんなさい、色男」
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88: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/03(火) 18:38:23.19 ID:bh9UjSJo0
王子「これは…!!」
魔姫を中心に床がひび割れる。空気が周囲を突き刺し、戦いを見ていた兵士達がざわつき始めた。
翼を広げていないというのに魔姫は宙に浮かび始めた。髪が逆立ち、赤い目はただ一点――王子を捉えている。
猫耳「出た…魔姫の究極技だ」
助手の回復魔法を受け、目を覚ました猫耳はそう言った。
只者ではない魔力を感じ取り、助手は自分達を守るように『壁』を作った。
王子「これが…これが、魔王の血を受け継ぐ者の……!!」
王子は身震いしながらも歓喜していた。
危険だと本能が悟っている。それでもここから離れたくない。麻痺しているせいか、魅了されたせいか、それはわからない。
王子「来てよ魔姫様ぁっ! 僕が受け止めてあげるよ、さぁ、さぁ、さああぁぁ!!」
魔姫「はああぁぁ――っ!!」
そして――一瞬のことだった。
魔姫が王子に体当たりした瞬間、空気が破裂した。
2人を中心に城は破壊され、周囲にいた兵士達も吹っ飛ばされた。
衝撃の波が城の周囲に爆風を巻き起こし、地面を揺らした。
賢者「何て凄まじい威力……!!」
ハンター「あー…可愛い顔してても、やっぱ化物か」
猫耳「魔姫…!!」
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