66:名無しNIPPER
2015/11/04(水) 12:30:08.56 ID:1lGxvRQQ0
アイシャ「生まれてこない方がいい人間なんていません、価値のない人間もいませんよ」
ミナ「…アイシャ」
アイシャ「自分で自分を価値がないと思うなら、価値を得る努力をなさい、
努力もしないで泣き言を言うのは逃げよ…」
ミナ「そんな…どれだけ頑張れば…」
アイシャ「それは分からない、あなた次第、あなたが納得いくまで頑張りなさい…」
ミナ「…アイシャ、私、頑張ってみるよ」
この後、私はミナをアパートまで送ってあげた
アイシャ「おやすみなさい…」
ミナ「アイシャ、今日はありがとうね…おやすみなさい…」
もう夜だ……私とジョンとライラも家に帰ることにした。
私はこの晩、一人で「教育」に関する資料を読み漁った。
アイシャ「教育…か…」
この頃、私は教育に関心を持っていた、教育に関わりたいと思っていた、
弁護士を辞め、新たに教育関係の「何か」を始めたいと思っていた。
アイシャ「これ…」
一つの資料が目に留まる、私はその資料を手に取る。
アイシャ「ユニセフ…」
私は資料を見ながら今までの人生を振り返った。
物心ついた頃から、ゲリラの村にいたあの少女時代から、自分の人生を振り返る。
アイシャ「劣悪な環境、つらいことの強制、閉ざされたチャンス…
あの時代は地獄だった、今なんかあの頃に比べれば…」
生きるか死ぬかの世界で私に求められたものは「女である」ということだけだった。
アイシャ「私は知性と感情を持った人間よ…それはあの頃も変わらなかったはずなのに…」
この晩、私は一つの決意を固めた……
72Res/94.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。