過去ログ - 安部菜々「Hello, world!」
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17:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 03:06:26.27 ID:IEVGHL4B0
彼女がこの場にいるということは恐らく、あいつも来ているのだろう。

「……菜々」

俺の呟きが、聞こえたとは思えない。
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 03:10:41.31 ID:IEVGHL4B0
「……やはり、いらしていたんですか」

深みのある、低い声。
振り返らずとも分かる。アイドル部門の、エースといえる存在。

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 03:13:59.15 ID:IEVGHL4B0
……十二時の鐘が鳴る。
俺が安部菜々にかけたウサミンの魔法が、解ける……
俺が見つけた、俺を信じてついてきたアイドルを、俺の手で。

「……なあ。お前、常務から裁量権与えられてんだろ。
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 03:20:02.73 ID:IEVGHL4B0
「それで? 彼が彼女を導いて、輝くステージの上に連れて行くのを、あなたは指を咥えて見てるだけ、と?」

「……辛辣だなあ、おい」

苦笑しながら、俺はウーロンハイを煽った。
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 03:22:28.72 ID:IEVGHL4B0
「なあ、千川」

「なんですか?」

「俺は、無能だと思うかい?」
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 03:25:45.56 ID:IEVGHL4B0
「プロジェクト、の方はそれでいいとして……菜々さんは、どうやって守る気ですか。
 舞踏会が終わって、シンデレラプロジェクトの魔法が解けたら……」

追加の生を注文しながら絡んでくる千川に、俺はタバコに火をつけながら答えた。

以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 03:33:33.66 ID:IEVGHL4B0
イベントが終わった次の日、菜々と交わした言葉を思い出す。

俺は、菜々にそれまでの無能を詫びた。
顔もまともに見られず、ひたすら土下座をしていた。

以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 03:40:19.70 ID:IEVGHL4B0
それから、半年。

街頭のパノラマビジョンには、菜々が前川みくや多田李衣菜、木村夏樹と一緒に映っていた。

俺が見つけ出した星が、まだ輝きを失っていないなら。
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 03:44:40.15 ID:IEVGHL4B0
終わり。
ttps://www.youtube.com/watch?v=rOU4YiuaxAM

トリップつけ忘れたけどまあバレバレだろって気はしますねはい。

以下略



26:名無しNIPPER[sage]
2015/10/31(土) 04:02:59.63 ID:iBKmmsUAO
「新しくアイドルプロダクションを作った」の作者さんかな?
能面みたいな顔って表現でよぎったけど、違うならスマン


27:名無しNIPPER[sage]
2015/10/31(土) 04:26:53.33 ID:eaQES/2mO
おつおつ
おもしろかった


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