過去ログ - 速水厚志「ハッピーエンドを取り戻す」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/10/31(土) 21:15:49.30 ID:08xPns3X0
歌が聞こえた気がした。
古臭い、忘れかけられた歌。
それに次いで、獣の駆ける足音。コボルトやバジリスクの這うような音ではない。もっと力強く、地を蹴る猛獣の足音だ。
「第105山岳師団! 突撃ぃい!」
少年の怒声から、一斉に駆け抜ける動物兵器、雷電の群れ。
前脚の上についた腕が、その爪で敵を切り裂き、その背に乗る少年少女が、手にした青龍刀とサブマシンガンでとどめを刺していく。
大量のストリングスライムとバジリスク、コボルトは、あっと言う間に屠られてしまった。
「学兵……! なぜこんなところにっ」
驚き目を見張る若宮の前に、一匹の雷電、ライオンのような、鵺型の動物兵器が雄々しく立った。
その背で、少年が凶暴な笑みを見せる。
「俺達山岳騎兵は、命令で動くんじゃねぇ。てめぇの恥で動くのよ。今この国のため、どっかの誰かの為に戦ってるお前らを見捨てたら、俺達は一生恥じる」
だから駆けつけた。それだけよ。と、そしてまた駆けだした。
「部隊と、この命を助けてもらった恩もあるしね!」
今度は狼型の雷電が通り過ぎ、その背に跨った少女が声を張る。
「山にいる小型幻獣は、わたしたちが引き受けるよ!」
応! と返事がこだまし、動物兵器が木立の間を駆けていく。
雷電には幻獣の気配が分かるのか、ストリングスライムのトラップを的確に回避しては潰していった。
「行くぞ」
来栖が低く呟くと、雷電たちの後を追って走りだした。
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