過去ログ - 白坂小梅「あの子を……探してるんです」九十九一希「と、片目を隠した少女は言った」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/11/12(木) 19:09:59.04 ID:nmKq4XR30
一希(例え儚くとも、普通の人には見えなくとも、認識する者がいた時点でそれは『在る』ものとなる)
一希(それぞれの世界観で人は生きている)
一希(自身の発信ができないもの。語られることによってのみ、その存在の断片が知れるもの)
一希(それをこの子は全部受け止めたのだろうか。だからこんなに必死になっているのか?)
一希(自分しか『いなくなった』ことに気づけないから――)
小梅「あ……ま、まって……ください……」クイ
一希「――と。すまない……速く歩き過ぎた」
小梅「う、うん……はぁ……は……」
一希「少し、休むか」
小梅「え……?」
一希「焦ってるだろうが、気を静かに保つんだ……あの子を見つけられるのは君だけなんだからな」
小梅「……私、だけ」
一希「あそこで売っているチョコバーでも買うか」
小梅「チョコ……あ、あるね。流石ハロウィン……お菓子が豊富、だね……」
一希「ここで待っていてくれ。買ってくるから」
小梅「え……でも、悪い、です。自分で……」
一希「遠慮はしなくていい」
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