過去ログ - 白坂小梅「あの子を……探してるんです」九十九一希「と、片目を隠した少女は言った」
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49:名無しNIPPER[saga]
2015/11/12(木) 19:53:42.93 ID:nmKq4XR30

一希「人が呼び、人が蔑み、人が恐れて……妖怪は生まれ出ずる」

小梅「妖怪の仕業……」

一希「天災を化物の仕業にする。神仏を軽侮し妖にする。――さっき言った器物が年月を経て化ける例を除けば、怪異が創られるのは大抵そんな時なんだ」

小梅「…………じゃあ」

一希「?」

小梅「『ハロウィンの悪魔』もみんなが作ろうとしてる妖怪なのかな……? でもそれは、ち、違うよね。被害が先にあったもん……」

一希「……『本物』もいる、と定義してみるか」



一希「そうだな。考えなければならないな。仮に……このフェスタで人をさらっていく者がいたとして。それが君の友達すらさらったと仮定して、それはどんな存在なのか」

小梅「ここの……ぞくぞくした空気も、そのハロウィンの悪魔のせいかも……」

一希「人をさらうもの……」

小梅「映画だったら……一人一人消して恐怖を煽るけど……それは演出、だもんね。その子は、な、何のためにさらうんだろ、ね?」

一希「どんな設定なのか、か」

小梅「……あ。……人間をさらいたいのか、それとも人間以外をさらいたいのかも分からないね」

一希「なに?」

小梅「ほら……ここ、みんなハロウィンの仮装して……人間じゃないフリしてる人だらけ、でしょ……? いなくなったって人も仮装してた人だし……目当ては人間じゃないかもしれないかも……って」

一希「なるほど。鋭い指摘だ」


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