過去ログ - 白坂小梅「あの子を……探してるんです」九十九一希「と、片目を隠した少女は言った」
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50:名無しNIPPER[saga]
2015/11/12(木) 19:56:30.53 ID:nmKq4XR30

小梅「もし『あの子』までさらったんなら、それは……人間じゃなくてもいいわけ、だよね。生きているかどうかも関係無いわけだよね……?」

一希「人も、人にあらざる存在も……区別が無い」



生きていても死んでいても。

区別なく、差別なくさらう。



一希「本当に悪魔みたいな存在だな……」

小梅「そ、そんな妖怪、いるのかな?」



雑踏に視線を遣る。

仮装した大勢の人がライトなホラー感を享受し、騒ぎながら歩いている。

……その騒がしさが、少女と静かに話していた心の水面を波立たせるのを感じる。



魔女やゾンビが。

フランケンシュタインや狼男が。

ヴァンパイアやジャック・オ・ランタンが――気兼ねなく往来を行きかっている。



ある種、不謹慎な印象も受ける。人と人以外、生と死の境界をいたずらに乱しているような。

ハロウィンの悪魔。そんなものが出てくる素地を作ってしまったのはむやみに騒ぐおれ達なのかもしれない。




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