過去ログ - 白坂小梅「あの子を……探してるんです」九十九一希「と、片目を隠した少女は言った」
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94:名無しNIPPER[saga]
2015/11/22(日) 13:45:37.58 ID:piWlzMOm0


細道を辿る……辿らされる。


狭く、細く、普段では気付かないような路地裏。

しかしその狭小な道は奥へと進行するに従って左右の建物が離れていき、その空間を広げていった。

闇に潜む隠れ家の風情。


……だが足の踏み場は相変わらず狭いままだった。





小梅「ひ、人、こんなに……」

一希「……ここに、いたのか」


目を見張った。

――10人はいるだろうか。何人もの人が力なく座り込み、道を塞いでいる。


いなくなった人たち。

疲れて休んでいるだけだと思いたいが、とてもそうには見えなかった。


糸が切れたように。意思が切れたように、彼らは微動だにしない。


深い眠りか……さもなくば――



一希(現実の風景か……これは……)



小梅「――っ! あ、あ……あの子が、いる……」

一希「な、に……?」



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