過去ログ - 凛「1分間トリップオアトリート?」
1- 20
1:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:20:04.77 ID:WcU3rdzT0
ラブライブ!凛ちゃんの誕生日記念ssです
地の文多めです

よろしければ最後までお付き合いください

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:21:00.20 ID:WcU3rdzT0
11月1日、日曜日。天気は晴れ
秋葉原のハロウィンフェスタの2日目はμ'sを含むスクールアイドルたちの華やかなライブの披露もあってか、夕方になっても人で溢れかえっていた
時刻は16:27。高いビルに囲まれた秋葉原の街は既に影の中に沈み、道端に飾られたジャック・オ・ランタンがぼんやりとした明かりを振りまいている
その明かりはゾンビや魔女、よくわからないモンスターなどの仮装をした人々の姿をより一層不気味に照らしている
別にお化けなどの類が特別苦手なわけではなかったが、なんとなく気味が悪かったからだろう。そんな人たちを遠目に回避しながら、星空凛は一人大通りを抜けてある場所へと向かっていた
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:21:41.77 ID:WcU3rdzT0
〜〜〜

穂乃果「よーし、ラブライブで絶対優勝するぞー!!」

一同「「おぉーー!!!」」
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:22:49.46 ID:WcU3rdzT0
穂乃果「あれ?ねぇ、真姫ちゃん。凛ちゃんの誕生日パーティーって何時からだっけ?」

沈黙。現場の全員の思考が停止していた。その言葉を発した当の穂乃果でさえ自分が今しがた何を言ったのか理解していなかった
11月1日は星空凛の誕生日。そのサプライズパーティーを本人に秘密裏に計画していたのだが、ライブが終わって緊張の糸が切れるのと同時にうっかり曝露してしまったのである

以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:23:38.45 ID:WcU3rdzT0
結局サプライズでこそ無くなったものの凛の誕生日パーティーは無事?開催されるきまりとなった
しかし、どうやらサプライズの種をいくつか用意していたとのことなので、凛は準備ができる頃合いを見計らって合流することになった
その間、暇をもらった凛は一人ハロウィンフェスタをぶらつき、日も傾いてきた今しがたようやく準備完了の連絡を受けたのだった

とんだサプライズがあったものだ
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:24:36.82 ID:WcU3rdzT0
秋葉原といえど大通りを離れ、さらに2回3回も角を曲がると人気はほとんどなかった
そして、4回目の角を曲がると少し開けた通りに出て、真っ赤な夕日がちょうど正面から差し込む形となった

秋は夕暮れとはいったものだ。その美しくも儚い光景に少女はもののあはれを感じる…ということはなかった
少女がその夕日を見て最初に感じたのはもっとずっと奇妙で奇怪な感情だった
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:25:59.39 ID:WcU3rdzT0
凛「なんだか、嫌な感じがする…」

引き返そう、と決意し、足に力をぐっと込めようとしたその時、道の向こうから長く伸びた影が足元に纏わりついていることに気が付いた。
はっとして、その影を目で追うと、10m程向こうに小さな子供のシルエットが見えた
しかし、そのシルエットというのがまた奇怪なもので、おおよそ頭のある位置にその胴体を寝かせたような…柄の短いトンカチのような、そんな体形である
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:27:06.41 ID:WcU3rdzT0
思わずふっと息が漏れる。教科書のような文言に恐怖はもはや微塵も消え失せ、少しおどけて返事をかえす

凛「こんばんは、かぼちゃのお化けさん!良い逢魔時だね!でも、ごめんね〜。今はお菓子持ってないんだ〜。いたずらだけは勘弁して欲しいにゃ♪」

「お菓子…くれないの…?」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:28:20.58 ID:WcU3rdzT0
意識が覚醒すると、そこはもといた道のようだった
腕時計を確認すると時刻は16:39。随分長い時間気を失っていたように思われたが実際はほとんどといっていいほど時間は経っていないようだった。

凛「夢…だったのかな…?」

以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:29:41.40 ID:WcU3rdzT0
立ち止って顎に手をやって考える。絵里が考えるときによくやる癖だ。
何となく賢そうに見えるから、凛もよく真似してやるようになったが、これによっていいアイデアが浮かんだことは今までに一度もない
そこから凛が導き出した結論はこうだ。絵里ちゃんは考えてるようで何も考えていない。
暴論である。ちなみに絵里はこのポーズで考えた後、いつも割といいアイデアを出している。賢い

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:33:07.09 ID:WcU3rdzT0
「突然で悪いんだけれど、秋葉原のハロウィンフェスタってまだやっているかわかるかな?」

凛「ハロウィンフェスタですか?まだやっていますよ。…今の時間だともうすぐ仮装パレードが始まる頃だと思います」

「そ、それ本当!?まっずいなぁ…。…とりあえず、ありがとねっ!急ぐから…ばいばい!」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:34:11.04 ID:WcU3rdzT0
困った人をみるとウズウズして助けずにはいられない。星空凛はそんな性格だった。

せっかくの誕生日パーティーだけれど、今日は凛が主役。ちょっとくらいのわがまま、みんな許してくれるよね?

凛「仮装パレードに参加するんですか?」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:37:06.06 ID:WcU3rdzT0
凛「体育の先生ってちょっと怖いイメージがあるけれど、先生はあんまりそんな感じしませんね!」

先生「えー、そうかなぁ…。これでも怒るときは怖いって結構有名なんだよ?」

凛はこの女性が鬼のような形相で生徒を叱責する姿を想像しようと試みたが無念に終わった
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:39:25.45 ID:WcU3rdzT0
真剣な表情で語る先生の姿を凛は純粋に素敵だなと思った
憧れと尊敬の念さえ抱いた。

凛「先生は…いい先生ですね!」

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:40:54.10 ID:WcU3rdzT0
凛「実は、り…私もスクールアイドルやっているんです!」

先生「へぇ……それは奇遇だね!」

凛「はい!今日も昼間にここでライブをしました!私たちのグループは…μ'sっていうんです!」
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:43:31.67 ID:WcU3rdzT0
すっかり暗くなっていたので、近づいて初めて気が付いたのだが4人の高校生は音ノ木坂学院の制服を着ていた
凛は少しずつ混乱し始めていた

「こちらの方は…?」

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:44:15.62 ID:WcU3rdzT0
『星空先生、27歳の誕生日おめでとう!!』



18:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:45:50.93 ID:WcU3rdzT0
生徒たちは後ろ手に隠していた小さな包みを2つと寄せ書き、先生と被ってしまったがハロウィンパッケージのお菓子の詰め合わせを各々手渡した

先生「み、みんなっ…!…ありがとう!!…でも、人前で大きな声で年齢を叫ばないで!?」

アハハ、センセイナイテルー!
以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/11/01(日) 04:47:56.43 ID:WcU3rdzT0
気が付くと先ほどジャック・オ・ランタンと遭遇した道まで戻って来ていた
逢魔時も過ぎて、わずかに西の空が赤みを帯びているだけで、時刻はすっかり夜のそれとなっていた
凛の帰りを待ち侘びていたかのように道の中央には子供のジャック・オ・ランタンが佇んでいた
今度は凛の方からずんずんと近づいて行って、かぼちゃ頭の目の前で停止した

以下略



20:名無しNIPPER[sage]
2015/11/01(日) 04:48:47.10 ID:kwFAVpLFo
トリップ?
コカインの話かな?


21:名無しNIPPER[saga sage]
2015/11/01(日) 04:50:25.93 ID:WcU3rdzT0
短いですが終わりです

凛ちゃん誕生日おめでとう!


35Res/21.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice