27:名無しNIPPER[saga]
2015/11/03(火) 00:52:22.27 ID:hpm/xeHh0
「……うぅ」
しばらくして聞こえてきた泣き声
「なんでですか……」
28:名無しNIPPER[saga]
2015/11/03(火) 00:56:55.16 ID:hpm/xeHh0
「何か言ってくださいよ……ねぇ」
とん、と
彼女の手が俺の胸と叩く
29:名無しNIPPER[saga]
2015/11/03(火) 01:03:23.80 ID:hpm/xeHh0
楓さんは泣き続ける
彼女の綺麗な瞳から涙が止めどなく溢れ
俺のスーツに染みを作っていく
30:名無しNIPPER[saga]
2015/11/03(火) 01:13:25.61 ID:hpm/xeHh0
「こんな女に魅力なんて感じないですよね……」
魅力を感じない?
「皆に嫉妬して、みっともないですよね」
31:名無しNIPPER[saga]
2015/11/03(火) 01:19:24.67 ID:hpm/xeHh0
「楓さん」
言葉と同時に体が動いていた
両腕で楓さんを優しく抱きしめる
32:名無しNIPPER[saga]
2015/11/03(火) 01:24:28.71 ID:hpm/xeHh0
「暖かいです」
「ええ、暖かいですね」
楓さんがおそるおそる腕を背中に回してきた
33:名無しNIPPER[saga]
2015/11/03(火) 01:29:36.43 ID:hpm/xeHh0
「すみません、プロデューサーさん」
ようやく泣きやんでくれた
「良いんですよ。気にしないでください」
34:名無しNIPPER[saga]
2015/11/03(火) 01:35:01.90 ID:hpm/xeHh0
「ありがとうございます。ねぇ、プロデューサーさん」
「何ですか?」
「私、嫌われてないですか?」
35:名無しNIPPER[saga]
2015/11/03(火) 01:41:29.99 ID:hpm/xeHh0
「それに貴女はとても魅力的です」
こうしてる間にも胸の鼓動が速くなっている
「嫉妬だってしてもいいじゃないですか」
36:名無しNIPPER[saga]
2015/11/03(火) 01:50:37.50 ID:hpm/xeHh0
「変なプロデューサーさん」
顔を上げた楓さんには笑顔が戻っていた
くだらないジョークを言って
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