過去ログ - 未央「安価で他のアイドルに告白する!」
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301:名無しNIPPER[saga]
2015/11/06(金) 17:00:37.48 ID:iJKIgCdk0
奈緒「……あれ、それはいいけど、でも輝子ちゃんは?」

智絵里「そ、そういえば、さっきから姿が……」

ふと、きょろきょろとあたりを見渡してみるが、輝子ちゃんの姿が見えない。
またどこかの机の下にでも隠れてるのか――と思っていると、ふいに、衣装室の扉ががちゃりと開いた。





???「フフフ……ファーーッハッハッハッハッ!!! 滾ってくるぜぇ……!! ゴートゥーヘールッ!!」



奈緒「(な、何だあの人……)」

やたらメタルな恰好をしたド派手な人が、奇声を上げながら衣装室から登場した。
……だ、誰だろう。あたしたちの前に出演してたバンドマンの人か何かかな?

するとその謎の人物は、何故かこちらにつかつかと歩み寄ると……あたしの肩を片手で掴んできた。

???「おいおい、何をボケッと突っ立ってんだ……。早くしないと、客が全員帰っちまうぜ……!」

奈緒「え? え? えぇと、どちら様……」


???「え……あ、私、輝子です……星輝子。ジメジメしすぎて……忘れられちゃったかな……」


奈緒「え!? 輝子ちゃん!?」

目の前の人物は、さっきまでとは打って変わって急にしおらしくなると、弱々しくそう名乗った。
……そう言われると、確かに面影がある、ような……。

輝子「えっと、智絵里ちゃんが、これから代役でライブやるっていうから……わ、私は先に着替え済ませておこうかなって、おもって……。あ、ひょっとして迷惑だった、かな……」

奈緒「あ、そ、そうだったんだ。いや、それ自体はいいんだけど……でも輝子ちゃん、歌とかダンスとかは……」

輝子「あ、それならさっき衣装に着替えながらライブの時の動画見てたから、大丈夫だと、思う……。多分」

奈緒「え、動画って……それってちょっと見ただけじゃ……」

輝子「……? え、一回見たらもう十分じゃないの……?」


さも当然であるかのように首をかしげる……しょ、輝子ちゃん? は、おずおずとそう口にした。
いや、それって本当にそんなことできたら、天才の所業だと思うんだけど……。

奈緒「(……でも今は、輝子ちゃんの事も信じるしか……)」

奈緒「分かった……。スタッフさん! 今からあたしと智絵里ちゃんは衣装の準備をするので、その間にできるだけお客さんを繋ぎとめておいてくれますか!?」

スタッフ「……分かりました。できるだけ時間を稼ぐので、何とか急いで準備をしてきて下さい! 衣装専門のスタッフも用意させますので!」


それだけ言うとあたしは智絵里ちゃんの手を引いて、衣装室に駆け込んだ。



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