過去ログ - 未央「安価で他のアイドルに告白する!」
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302:名無しNIPPER[saga]
2015/11/06(金) 17:22:44.59 ID:iJKIgCdk0
何とか駆け足で衣装とメイクのセットを終えると、慌ただしい舞台裏を抜け、再びステージ上へと続く階段の前に到着する。
待っていてくれた輝子ちゃんと合流すると、スタッフさんがお客さんに事情を説明して場を繋いでくれていたのだろう、準備が終わった私たちの姿を見ると、ほっと一息安堵したような表情になった。

奈緒「智絵里ちゃん、輝子ちゃん……じゃあ、準備はいい?」

以下略



303:名無しNIPPER[sage]
2015/11/06(金) 18:57:29.95 ID:ahAAdY0KO
おいついた
>>1…天才じゃったか…!


304:名無しNIPPER[saga]
2015/11/06(金) 20:40:55.53 ID:iJKIgCdk0
あたしの手のひらに通った智絵里ちゃんの人差し指は、手のひらサイズの四つ葉のクローバーを描き出した。
ふんわりと、花のような香りがする彼女の髪が揺れると……智絵里ちゃんはあたしに向かって、その女の子らしい柔和な笑みを浮かべた。

智絵里「その……気休めみたいなものかもしれないですけど……」

以下略



305:名無しNIPPER[saga]
2015/11/06(金) 20:58:39.45 ID:iJKIgCdk0
加蓮「お疲れさま、奈緒」

奈緒「あ、奈緒。ありがとー」

丁度良く冷えたスポーツドリンクとタオルを、加蓮がそっと手渡してくれた。練習で乾いた喉にごくごくと一息に流し込むと、溜まった疲れが熱と一緒に溶けてゆく気がする。
以下略



306:名無しNIPPER[saga]
2015/11/06(金) 20:59:21.81 ID:iJKIgCdk0

そう、あたし達三人はあの時一日限定で組んだユニットのお蔭で、だいぶ会話を交わすようになっていた。
特に智絵里ちゃんに関しては、約束していた四つ葉のクローバーの栞が完成したらしく、今度渡されるついでに遊びに行く約束までしてしまった。

奈緒「智絵里ちゃんな……最初はもっと気弱な子なのかなって思ってたけど、仲良くなってみると全然違うんだ。ちゃんとはっきり自分の意思を伝えられるし、それに笑うとすっごく可愛いし……」
以下略



307:名無しNIPPER[sage]
2015/11/06(金) 21:10:50.13 ID:cYEwLQOZo
これは次も加蓮の知り合いで取らねば?


308:名無しNIPPER[saga]
2015/11/06(金) 21:14:14.90 ID:iJKIgCdk0
智絵里「……あ、奈緒さん! おはようございます!」

奈緒「智絵里ちゃん! ごめんね、待った?」

智絵里「いえ、全然待ってないですよ。じゃあ……行きましょうか。まずは映画館、ですよね? 奈緒さんは何か見たい映画あるんですか?」
以下略



309:名無しNIPPER[saga]
2015/11/06(金) 21:22:03.87 ID:iJKIgCdk0
奈緒「……それでね!? 映画ももちろん面白かったんだけどさ……。二人で一緒に映画観てたら、クライマックスのシーンで智絵里ちゃん感動して泣きだしちゃって! あの子すっごく優しい子だから、家で動物番組とか見てても必ず泣いちゃうらしいんだって!」

奈緒「そういうとこすっごく可愛くない!? いや、もちろん自分が進めたアニメで泣くほど感動してくれたっていうのも純粋に嬉しいんだけどさー! それと智絵里ちゃんもフルボッコちゃんに興味出てきたって言ってたから、今度原作のラノベとアニメ1期と2期のDVD全部貸してあげるとか約束しちゃって!」

奈緒「いや、あたしもテンション上がってたとはいえいきなりそこまで貸し出すなんて流石にちょっと重くて今度こそ引かれるかなって思ったけど、智絵里ちゃんいい子だからさー、「じゃあまた今度、私と一緒に観てくださいね」なんて言われちゃって!」
以下略



310:名無しNIPPER[sage]
2015/11/06(金) 21:24:50.02 ID:tNGKVOKnO
良かったよ


311:名無しNIPPER[saga]
2015/11/06(金) 21:25:14.34 ID:iJKIgCdk0
なおちえ難しかった……。正直後半は地の文とか全然書けなかったです。
奈緒の魅力がうまく引き出せなかったのが辛いところ。でも何とか着地できてよかった。



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