過去ログ - 未央「安価で他のアイドルに告白する!」
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874: ◆bdus5wZu/VP9[saga]
2015/12/29(火) 01:19:31.25 ID:MY8+ugT80
店員さんは申し訳なさそうに目を伏せると、すぐに、すでに見慣れた笑みを浮かべて持ってきたものを私たちのテーブルに置いた。

「お楽しみのところ、邪魔してしまって申し訳ありませんでした……。……ので、お持ちした“これ”で存分にお楽しみ下さいね♡」

それだけ言うと、店員さんは風のような身のこなしで颯爽と部屋を後にしてしまった。

未央「…………」

藍子「…………」

……いや、なんだこの空気! さっきまで……なかば勢いみたいな感じでキスしかけてた手前、すっごく居たたまれない!
っていうかもうあの店員さん、完全に私たちで楽しんでるよね!? そうだよね!?


未央「えっ……と」

見ればあーちゃんも、顔から煙が出るかのごとく俯いてしまっている。……いや、相当恥ずかしいんだろう。その気持ちは私も全く同じだ。

ど、どうしようどうしよう! とりあえず、この空気を何とかなんとかしなくちゃ……! えぇとえぇと、何か、何かきっかけになるもの……!


そこで私の視界に入ってきたのは――いみじくも、ついさっきこの空気を生み出した原因である店員さんが持ってきた“それ”だった。
切迫した状況に追い詰められていた脳裏は大した思考も行うことなく、ただこの空気の打破だけを目的として、ほとんど反射的に言葉を紡いでしまう







未央「…………ポッキーゲームでもしよっか。あーちゃん」



――いや、追い詰められすぎでしょ、私。


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