59:名無しNIPPER
2015/11/29(日) 01:27:16.73 ID:hKeNi2Pi0
秋のある日、爽は珍しく生徒会に顔を出していた。
しかし特に誰かと関わるわけでもない。ただそこに居るだけ。
退屈な会議が終わり、皆が生徒会室を退出していく。
それを見て爽も席を立つ。すると、良子に呼び止められた。
良子「待って爽。たまにはあなたとお茶を飲みたいな」
その言葉を受け、爽は再び席に着く。
一連のやりとりを見ていた菫は、爽に言伝を残し生徒会室を後にした。
二人きりになると、爽は口を開く。
爽「お姉様。私と姉妹の縁を切って、新たに妹を迎えてはどうですか?」
良子「ダメよ」
爽「でも私はっ…!」
良子「約束を違えないで。私が卒業するまでは、ちゃんと私の傍にいなさい」
そう言って、良子は爽の頭を撫でる。
良子「妹を持たなくても、それはどうにでもなる事」
良子「自分が後悔しない道を歩きなさい」
良子はいつも通り余裕のある笑みを浮かべていた。
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