過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
1- 20
162:名無しNIPPER[saga]
2016/01/31(日) 16:09:22.48 ID:2DS7LchxP

 「なんで自分じゃダメだったんだろう?」


 「どうして自分を選んでくれなかったんだろう?」


 「何が悪かったんだろう? どうすれば良かったんだろう?」


 「本当は私のことが嫌いだったんだろうか?」


 永遠に答えがわからなくなった問いが、カガリの中で廻り続けた。

 出口のない堂々巡りが続き、幼い心は次第に淀み、腐敗していった。



 穏やかで全てに満足したようなツバキの死に顔が、ただただ恨めしかった。

 ツバキに選ばれた二人の魔法少女が、ただただ妬ましかった。

 周りを置いてきぼりにして、自分だけハッピーエンドで終わる魔法少女の物語がひたすら憎かった。



 愛憎。

 それがカガリを魔道に堕とした愛。

 報われることのなかった、心のすれ違い。

 こんなに苦しいなら、愛などいらぬ。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
797Res/573.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice