過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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名無しNIPPER
[saga]
2016/02/27(土) 22:43:15.28 ID:++VZOXR8P
歯噛みをしてずっと頭を下げるさやか。
彼女をしばし見つめた後、円環の理は自ら膝をついてさやかと視線を合わせた。
円環の理「大丈夫だよ、私はさやかちゃんを責めないから」
さやか「・・・」
さやかは頬を引き攣らせ、無理に笑顔を作る。
さやか「さすが女神さまだ、お優しいね・・・」
円環の理「ううん、そうじゃない。
私はほむらちゃんが間違っていると思っていないから」
さやか「・・・」
円環の理「だから、さやかちゃんがほむらちゃんの言いなりになったとしても。
それもきっと、たくさんある未来の内の1つの、在るべき形なんだと思う」
さやか「あたしは最初から・・・、期待なんてされてなかったの?」
円環の理「私は全ての魔法少女の祈りと絶望を受け入れる、それはほむらちゃんだって例外じゃない。
もしほむらちゃんが勝ったとしても、逆にさやかちゃんが勝っていたとしても。
私はどちらの結末もちゃんと受け入れるつもりだった」
さやか「あんな奴があたしたちと同じ魔法少女だっての!?」
円環の理「そうだよ、違いなんてどこにもない」
さやか「・・・」
さやかは何かまだ言いたげに円環の理を睨んでいたが。
諦めたようにため息をついて、自分の髪をワシワシと掻いた。
さやか「敵わないなぁ、もう・・・」
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