過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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239:名無しNIPPER[saga]
2016/04/09(土) 00:17:58.55 ID:XRrqPvd3P

 コルボーが手袋の端を噛み、勢いよく右手を引き抜く。



 次の瞬間、かずみのピアスが激しく警鐘を鳴らした。



 基本的にコルボーの攻撃は全て受け止めるか防ぐかで対応していたかずみが、

 初めて反射的にコルボーの貫手を避けた。


 コルボーは内心で軽く舌打ちをする。

 初撃を避けられたら『暗器』の意味がない。



コルボー「おやおや何にびっくりしているんだ、かずみちゃん。

       魔法少女は無敵だろ? ただの手刀をそんなに必死に避けてどうしたんだ」


かずみ「じゃあ、なんでわざわざ手袋を外したの?」


コルボー「・・・」


コルボー(気づいているのか。オツムが足りなさそうな顔なのに、頭の方もよく回るもんだ)



 コルボーの毒手、『鮮紅万死』。

 その手刀には魔法で生成した特殊な病原体を帯びており、

 それは傷口を化膿させて、回復速度を上回る速さで肉体を破壊し続ける。

 まるで魔法少女を殺すためだけにあるような技術だった。



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