過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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257:名無しNIPPER[saga]
2016/04/24(日) 01:22:30.06 ID:sIZdqytJP

 文字通り全身全霊を掛けた、かずみの全力の一撃。

 その名は『メテオーラ・フィナーレ』。                                                                                                                                                                                  


 上空から標的めがけて亜音速で突っ込むこの一撃は、

 状況が状況なら、あの難攻不落の魔女であるワルプルギスの夜ですら倒すことができたのかもしれない。



かずみ「!?」



 だがその希望的観測も、『当たれば』の話だ。


 着弾地点にコルボーはいなかった。

 代わりに黒い葉と屑鉄でできたようなカカシが直撃を受けて、粉々に吹き飛んでいた。



コルボー「Salve(ご愁傷)」


かずみ「・・・っ!」



 落下の衝撃で身動きの取れないかずみの前へ、ぬらりと彼女は現れる。


 かずみはこんなに簡単なことを失念していた。

 魔女の影をデコイにした変わり身の術は、円環の落とし子が使う魔法の基本中の基本だったのに。



コルボー「Vale, amor in populum!(さようなら、愛しい人よ!)」



 振り抜かれた大鎌。

 それは深々と、かずみの胴体を袈裟懸けに切り裂き、

 致死量を遥かに超えた猛毒が、余すところなくかずみの身体に叩き込まれた。




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