過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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名無しNIPPER
[saga]
2016/06/05(日) 19:25:15.38 ID:UaoAV2yRP
織莉子は感傷に浸っていた。
これからどうしようか、と。
問題は山積みだったが、不思議と心は晴れやかだった。
今回はたまたまうまくいったから良いものの、雅シイラはやはり脅威だ。
彼女の力と思想は、暴風雨のように魔法少女のアイデンティティーを引っ掻き回す。
何より一番厄介なのは。
「雅シイラはもしかしたら、全ての魔法少女の救世主になるかもしれない」という危険な誘惑だった。
そんな思考に耽る織莉子の前に、小巻が歩み出た。
小巻「あんた、沙々を見逃したのね」
織莉子「ええ、そうよ」
小巻「あっそ」
小巻は踵を返し、スタスタと玄関へ向かっていく。
織莉子「どこへ行く気?」
小巻「雅シイラを倒しに行くのよ」
織莉子「できればそれは止めたいわね」
小巻「はぁー・・・」
小巻は大きくため息をついた。
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