過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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352:名無しNIPPER[saga]
2016/06/05(日) 19:23:01.06 ID:UaoAV2yRP

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 地下牢から出た沙々は、壁にもたれ掛かる織莉子を見止めた



織莉子「・・・」


沙々(あーあ、やっぱりバレてるー)



 織莉子は腕を組みながら瞳を閉じている。

 その表情は穏やかだった。



織莉子「私は、なんて馬鹿馬鹿しいことで悩んでいたのかしらね」


沙々「・・・」


織莉子「ああ、お構いなく。私は感動しているだけなので、素通りしていいですよ。

     一応、あなたの指名手配、外しておきますね」



 織莉子は瞳を少し開き、悪戯っぽく沙々に笑いかけた。



織莉子「それでもあなたを許せないという魔法少女がいたら、私が身を挺してでもあなたを守りますから」


沙々「・・・何企んでるんですか?」


織莉子「人の親切は素直に受け取っておきなさい、早くしないと私の気が変わってしまうわよ?」


沙々「・・・」


沙々「どーも」



 沙々はすたすたと、織莉子の横を通り過ぎ。

 振り返ることもせずに、外へと出ていった。


 沙々の姿が見えなくなった後、織莉子は小さく呟いた。



織莉子「お疲れさま」




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