過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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名無しNIPPER
[saga]
2016/06/05(日) 19:23:01.06 ID:UaoAV2yRP
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地下牢から出た沙々は、壁にもたれ掛かる織莉子を見止めた
織莉子「・・・」
沙々(あーあ、やっぱりバレてるー)
織莉子は腕を組みながら瞳を閉じている。
その表情は穏やかだった。
織莉子「私は、なんて馬鹿馬鹿しいことで悩んでいたのかしらね」
沙々「・・・」
織莉子「ああ、お構いなく。私は感動しているだけなので、素通りしていいですよ。
一応、あなたの指名手配、外しておきますね」
織莉子は瞳を少し開き、悪戯っぽく沙々に笑いかけた。
織莉子「それでもあなたを許せないという魔法少女がいたら、私が身を挺してでもあなたを守りますから」
沙々「・・・何企んでるんですか?」
織莉子「人の親切は素直に受け取っておきなさい、早くしないと私の気が変わってしまうわよ?」
沙々「・・・」
沙々「どーも」
沙々はすたすたと、織莉子の横を通り過ぎ。
振り返ることもせずに、外へと出ていった。
沙々の姿が見えなくなった後、織莉子は小さく呟いた。
織莉子「お疲れさま」
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