過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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402:名無しNIPPER[saga]
2016/07/20(水) 23:47:34.06 ID:vPDOCLT4P

――映像は途切れ、マミの意識は再び現実世界の自分の部屋の中へ戻る。


 気付けばカミオカンデは窓の外にある空を見上げていた。

 その青い瞳には、遥か遠い故郷の姿が浮かんでいるのだろうか。



カミオカンデ「待ちに待った時が来たんだ、ぼく達はこのチャンスをずっと待っていた」



 カミオカンデの抑揚のない声にも、どこか熱を帯びているような響きがある。



カミオカンデ「ほむらが当選できれば、宇宙の熱的死は半永久的に先延ばしにできる。

         ぼく達も、この宇宙にある数多の他の星の文明も。

         エネルギーの枯渇に怯えずに、繁栄を続けていくことができる」


カミオカンデ「これこそぼく達が夢見た、楽園そのものだ」



 しかし、その静かな熱狂は長くは続かなかった。

 そこまで言うとカミオカンデの演説は途切れ、しばし黙り込んでしまったのだ。



カミオカンデ「そうだね・・・。ぼく達の目標の達成はすぐ手の届くところまで来ているのに、なぜだろうね」


カミオカンデ「悔しいよ」




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