過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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474:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 23:55:47.68 ID:hhzcMOfvP

――


 約16時間前。

 美国邸にて、織莉子は小巻と向き合っていた。


 織莉子はシイラの策に嵌って身動きが取れなかっただけで。

 シイラの喉元を狙う作戦を考えていなかったわけではないのだ。


 織莉子は手を翳すと、幾つかの水晶玉が何もない空間から現れる。

 水晶玉はやがてスフィア型の液晶パネルのように、シイラの姿を映し出した。


 織莉子はテレパシーで、小巻の心に直接語り掛ける。



織莉子《小巻さん、まず最初に。

      『雅シイラは私たちと同じ魔法少女であり、常識がまるで通用しない化け物というわけではない』

      ということを念頭に置いてください》



 水晶玉は、シイラが魔法少女・優木沙々を処刑したシーンを映し出していた。



織莉子《確かに『魔法少女を人間に戻せる』という能力は、掟破りであまりにも反則的ですが。

      この時の様子から察するに、使いこなせているようではありませんでした。

      むしろこの力そのものに、振り回されているようですらありました。

      彼女の大仰な芝居がかった言動は似ているんです、契約を結んだばかりの頃の魔法少女の傾向と》



 織莉子の瞳が狡猾に光った。



織莉子《彼女はこの能力を使うことに新鮮な感動を覚えていた。

      おそらくこちらは何らかの要因で後天的に手に入れた力なのでしょう》



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