過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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50:名無しNIPPER[saga]
2015/11/21(土) 22:49:01.12 ID:02MC1cTgP

スズネ「どう、し、て・・・?」


マツリ「どうしてかはわかんないかな。

     マツリにとってはスズネちゃんもツバキも大切な人だけれど。

     それでも、どうしても。

     スズネちゃんを捨ててまでツバキを選びたいとは思えないよ」



 奇しくも。

 マツリのこの答えは、改編前の世界と同じものだった。

 運命とはなんとも粋なものなのだろうか。



マツリ「だからそんなに不安そうにしないで。

     スズネちゃんが取り返しの付かないことをしたとしても、

     マツリはずっとスズネちゃんの友達だから」


スズネ「・・・」



 その言葉だけで、全てが救われた気がした。

 心の中にある凍えるような咎が、一斉に融解していくような気がした。



スズネ「そっか」



 夢の中の、返り血に染まった自分の亡霊が。

 満足したように消えていくのを感じた。



スズネ「ありがとう、マツリ・・・!」


マツリ「どういたしまして」



 スズネはマツリの胸に抱かれて泣いた。

 ずっとずっと泣いていた。



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