過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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62:名無しNIPPER[saga]
2015/12/13(日) 23:20:07.52 ID:BmRUECC0P

 ほむらは徐々に難易度が上がっていく学校のテストを想起して後ろ暗い思いをしながらも。

 今までにないほどの幸福を噛み締めていた。


 何の憚りもなく、簡単に他人と協力できるオンラインゲームというものは、ほむらにとって何もかもがイージーモードだった。


 だって。


 今までずっと戦い続けた勝ち目のないゲームの、1000分の1にも満たないような労力で、簡単に勝ててしまうのだから。

 『絶対に勝つことができない』などという、舞台装置染みた運命律など、介入していないのだから。



 楽しい、一人じゃなければなんでも。

 このまどかと一緒ならどんなにくだらないことだって幸せだ。



 夢のようだった。

 あんなに惨めだった自分が、あんなに悲壮だった自分が、永遠に交わることができないと思っていた円と炎が。


 こんな『普通の女子中学生のように』。


 こんなに無駄に。同じ時間を消費することができるなんて。



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