過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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624:名無しNIPPER[saga]
2017/01/18(水) 00:12:02.06 ID:af16lugJP

 円環の理はほむらの手を取った。



ほむら「鹿目、さん・・・?」



 爪が剥がれて、皮膚が破けているけれど。

 それでも綺麗な手だと思った。


 どれだけの引き金を引いてきたことだろう。

 どれだけの亡骸を抱いてきたことだろう。

 どれだけの無力と苦悩を、握り潰してきたことだろう。


 うまく言葉にできないけれど。

 うまく考えに纏めることはできないけれど。


 挫折を知らぬ傷一つない自分の手よりも、血に汚れていない自分の手よりも。

 なんというか、好きな手だった。


円環の理「今は全然分かり合えないけれど。だからこそ、これからゆっくり分かり合っていく」



 円環の理は。

 ぎこちなく笑いながら、おっかなびっくりに。ほむらの顔を覗き込んだ。



円環の理「これじゃあ、駄目かな?」




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