過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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名無しNIPPER
[saga]
2017/02/16(木) 23:42:40.53 ID:th4wfa/oP
身を乗り出す少女に圧倒され、詢子はしばらく呆然としていたが。
そんな沈黙も長くは続かず、クツクツクツと笑い始めた。
詢子「なんだよまどか、今日はやけに食い下がるじゃねーか」
詢子「いつもならこの辺りで大人しくなっちまうのによ」
「・・・」
どれだけ強い決意を固めても、結局詢子にはその程度の影響しか与えなかった。
何億年生きても、やっぱり母親には敵わない。
詢子「そんな顔すんなよ」
詢子は満足げに微笑んでグラスを置き、縁を指でなぞった。
詢子「私は嬉しいんだぜ。お前は反抗期とかが全く無くて、逆に心配だったんだからな」
子どもをあしらう様な母親の態度に。
少女はとても不服だった。
「真面目に答えてよ・・・」
詢子「ははは、悪い悪い」
詢子は人差し指を立てて、軽く振った。
詢子「いいか、そういうシチュエーションではな。昔からこういう風に返すと決まっているのさ」
昭和の時代を生きていた大人が、ニヤッと笑って。
当たり前のようにこう言った。
詢子「『お友達から始めましょう』ってな」
「!」
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