過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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659:名無しNIPPER[saga]
2017/02/16(木) 23:42:40.53 ID:th4wfa/oP

 身を乗り出す少女に圧倒され、詢子はしばらく呆然としていたが。

 そんな沈黙も長くは続かず、クツクツクツと笑い始めた。



詢子「なんだよまどか、今日はやけに食い下がるじゃねーか」


詢子「いつもならこの辺りで大人しくなっちまうのによ」


「・・・」



 どれだけ強い決意を固めても、結局詢子にはその程度の影響しか与えなかった。

 何億年生きても、やっぱり母親には敵わない。



詢子「そんな顔すんなよ」



 詢子は満足げに微笑んでグラスを置き、縁を指でなぞった。



詢子「私は嬉しいんだぜ。お前は反抗期とかが全く無くて、逆に心配だったんだからな」



 子どもをあしらう様な母親の態度に。

 少女はとても不服だった。



「真面目に答えてよ・・・」


詢子「ははは、悪い悪い」



 詢子は人差し指を立てて、軽く振った。



詢子「いいか、そういうシチュエーションではな。昔からこういう風に返すと決まっているのさ」



 昭和の時代を生きていた大人が、ニヤッと笑って。

 当たり前のようにこう言った。



詢子「『お友達から始めましょう』ってな」


「!」



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