過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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名無しNIPPER
[saga]
2017/02/20(月) 00:31:04.24 ID:CAlDG48pP
昼時。
円環の理は再び壇上に立っていた。
彼女は今、全世界の魔法少女へ向けて敗北宣言のスピーチを行っていた。
その振る舞いは、選挙当日の演説よりもずっと生き生きとしていて。
本当に彼女は、争いというものが苦手だったのだということが伝わってくる。
安楽椅子に腰かけて。
ほむらはクラシックでも聞いているかのように、円環の理のスピーチを聞き入っていた。
そんな気の緩んだ様子を見かねて、悪友がテレパシーを送ってくる。
シイラ『やれやれ、まったくもって。君は今度こそ本当に世界を引き裂くところだったんだよ?』
シイラ『私のナイスなフォローが無かったらどうする気だったんだ』
ほむらは小さく笑ってテレパシーを返信した。
ほむら『あなたなら助けてくれると信じていたのよ』
シイラ『・・・』
ほむら『冗談よ、本当に助かったわ。あなたは世界を救ったヒーローよ』
シイラ『ほむらちゃん、なんかまたキャラ変わってない?』
ほむら『一仕事終えて緊張が解けただけよ、きっと』
シイラはテレパシーの向こう側で、肩を竦めて小さく笑った。
シイラ『じゃあそういうことにしておくよ』
ほむら『それじゃあまた後で。スピーチの内容、添削してくれてありがとう』
シイラ『グッドラック、大統領』
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