過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
1- 20
675:名無しNIPPER[saga]
2017/02/20(月) 00:31:04.24 ID:CAlDG48pP

 昼時。

 円環の理は再び壇上に立っていた。

 彼女は今、全世界の魔法少女へ向けて敗北宣言のスピーチを行っていた。

 その振る舞いは、選挙当日の演説よりもずっと生き生きとしていて。

 本当に彼女は、争いというものが苦手だったのだということが伝わってくる。


 安楽椅子に腰かけて。

 ほむらはクラシックでも聞いているかのように、円環の理のスピーチを聞き入っていた。


 そんな気の緩んだ様子を見かねて、悪友がテレパシーを送ってくる。



シイラ『やれやれ、まったくもって。君は今度こそ本当に世界を引き裂くところだったんだよ?』


シイラ『私のナイスなフォローが無かったらどうする気だったんだ』



 ほむらは小さく笑ってテレパシーを返信した。



ほむら『あなたなら助けてくれると信じていたのよ』


シイラ『・・・』


ほむら『冗談よ、本当に助かったわ。あなたは世界を救ったヒーローよ』


シイラ『ほむらちゃん、なんかまたキャラ変わってない?』


ほむら『一仕事終えて緊張が解けただけよ、きっと』



 シイラはテレパシーの向こう側で、肩を竦めて小さく笑った。



シイラ『じゃあそういうことにしておくよ』


ほむら『それじゃあまた後で。スピーチの内容、添削してくれてありがとう』


シイラ『グッドラック、大統領』


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
797Res/573.39 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice