過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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768:名無しNIPPER[saga]
2017/04/27(木) 00:06:44.07 ID:jQ/GFCoBP

 しかし彼女は無事だった。

 無傷なのかどうかはわからないが、無事ではあった。


 光差す道が現れ、彼女は炎の中から歩み出てくる。



マギカ「希望を抱くのが間違いだなんて言われても」



 彼女は竜の魔獣を真っ直ぐに見つめて、一歩一歩前へ進んでいく。



マギカ「私は何度だって、『そんなのは違う』って言い返せる」


マギカ「例え最後の一人になったとしても。私は最期まで、みんなの祈りを馬鹿みたいに信じ続ける」



 鞭のようにしなる竜の魔獣の尾が、彼女へ振るわれた。

 しかしそれは結界のような物に阻まれて、彼女を傷つけることは叶わない。


 怒りに震えた竜の魔獣の咆哮が、再び地獄へこだました。



マギカ「だから、みんな・・・」



 竜の魔獣は首を振り上げ、大きく息を吸い込む。

 次に再び炎のブレスが来る。

 しかし威力は、先ほどのものとは桁違いだ。

 竜の魔獣は。結界どころかこの星諸共に、彼女を消し飛ばそうとしていた。



マギカ「どうか! もう一度だけ、力を貸してください!!」



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