過去ログ - 贖罪の物語 -見滝原に漂う業だらけ-
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787:名無しNIPPER[saga]
2017/05/07(日) 14:55:27.78 ID:3Vtz01HgP

エニシ「さて。これで私も晴れて、任期満了ですかね」


カミオカンデ「君は、確か。『魔法少女から世界を守りたい』と願ったんだっけ?」


エニシ「はい。生きた時間を数えることを止めて、もうずいぶん長くなりますが。私の願いはようやく叶いそうです」



 エニシは歴史の教科書を屋上へ投げた。

 卒業生の誰かが残していったであろうその本は、バサリと音を立てて床に落ちる。



エニシ「あなたはこれからどうするおつもりで?」


カミオカンデ「2時間19分後にバッテリー切れでシャットダウンするよ、再起動の予定はないかな」


カミオカンデ「赤い眼のぼくが雑な引継ぎをしないか、もう少し監視したかったんだけれどね」


エニシ「そうですか、じゃあリタイヤ同士ですね」



 エニシは柵から降りる。


 暁光が屋上を照らす。

 温かい色の朝陽を背に、エニシは青い眼のインキュベーターに深々とお辞儀をした。



エニシ「お疲れ様でした」


カミオカンデ「ありがとう。君も本当に長い間、お疲れさま」




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