過去ログ - モバP「あの笑顔をもう一度」
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22: ◆MOU5m1dgOuYK[saga]
2015/11/06(金) 22:32:49.00 ID:LsvqQBOj0
いじめだ。

ターゲットはもちろん俺。

当時努力していた俺は、学力は学年1位だった。

しかし、進学校なだけあって、妬みや嫉みからか、自然と嫌がらせの対象になっていった。

それからだろうか、一切の勉強をやめてしまったのは。

何故人間関係が上手くいかないからと勉強に逃げたのに、そこでまた嫌な思いをしなければならないのだ。

そう思って、勉強までもを投げ出してしまった。

そんな俺に何が残ったのか。

虚しさ、ただそれだけだった。

あれだけ努力していたのに、下がり始めてからはあっけなく学年の底辺まで落ちた。

余りの陥落ぶりに笑いが出たほどだ。

それでもせめて大学にはと、一流ではないにしろ、必死に努力した。

高校時代にサボったつけは余りにも大きく、取り返すのに体を壊したほどだ。

必死の努力の甲斐あってか、一流でないにしても、中堅クラスの大学に入ることが出来た。

しかし、その努力を終えた俺には、もう勉強の事など頭に無かった。

適当に講義を受け、終わればそそくさ帰り、家でネットに勤しんだ。

それ以外にやることなど無かったのだ。

むしろ、そんな生活で留年しなかったことが奇跡に近い。

大学4年になり、新たな壁がやってきた。

就職活動。

最早諦めていた。

このときの俺は、人と話すことなど不可能だった。

親以外の人間と5年以上話していないのだから。

結局面接でも上手く話せずに落とされた。

見事に全滅だ。

もう笑うしかなかった。

全て落ちたことを知ったときに、俺は街中であろうと構わずに笑ってしまった。

人前で笑うのが何年振りかも分からなかったが、一目を気にせずに笑えた。

そんな時だった、俺の人生を変える人に出会ったのは。


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