4:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 11:49:23.90 ID:Pnjk1jYA0
「なんだ、そんなこと。仕事なんて追いついてるなら欠点を補う努力をしているってことだし、プロデュースについても満足だよ」
「そう言ってくれると嬉しいよ。それより、今日は随分早いんだね」
俺が着てまだ20分程しか経っていないはずだ。
「朝早く起きちゃってさ。家にいてもやることなかったから来てみたらプロデューサーがいたんだよ」
「そうか、丁度いいや、そろそろプロデュースを始めて1年が経つし、2年目の方針について話したいと思ってたんだよ」
そう、俺はもう1年も凛のプロデュースを続けているのに、今だに花を咲かせてやれていない。
俺の能力が足りないのが全ての原因だ。
「そっか、もう1年経つんだ。意外と早かったね」
そう言うと、何か感慨深いものを感じているようだ
「そうだな、初めて会った時はとんでもないアイドルに当てられたと思ったよ」
なんてったって会うなりいきなりタメ口で「あんたが私のプロデューサー? まぁ悪くないかな」なんて言うんだもんな。
「ん? ちょっと、それどういう意味?」
「いやいや、冗談冗談。それで、1年経って凛はどう思う?」
まずは凛の考えから聞くことにする。
「どうって、まぁ、着実にステップアップ出来てると思ってるよ」
「いや、ちょっと待ってよ。ダメだろ。主に俺のせいで。いや聞いておいてなんだけどさ」
そうだ。凛はトップアイドルになれる素質がある。
なのに俺がその芽を摘んでしまっている。
これは俺自身が一番よく分かっており、また凛に次いで辛い立場だ。
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