21:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 20:15:00.53 ID:6LZx9kqto
「藍子ちゃん。プロデューサーさんも。他の所回ってみたら?」
「え? でも夕美さんは」
「私はこっちの保護者さんやってるからさ。ほら遠慮しないで♪」
「わ、わっ」
「あいっ、ゴホッ、ガホ」
「あ、ごめん」
夕美さんにぐいぐいと背中を押されます。
プロデューサーさんもその弾みで喉にチョコバナナを詰まらせていました。
「それじゃ、ごゆっくりー♪」
手を振って、夕美さんがあやめちゃん達の所へ走って行きました。
夏祭りの賑やかさの中に二人、プロデューサーさんとぽつんと取り残されます。
「えっと……」
その時の私はまだ、ちょっと変わり者のプロデューサーさんと打ち解けられていなくて。
おそらく夕美さんが利かせてくれた気も、どう活かしたものか迷うくらいでした。
「藍子」
「は、はい?」
二本目のチョコバナナを平らげたプロデューサーさんが手を払います。
私と同じくちょっと迷うように顎へ手を添えていました。
「このチョコバナナってやつめっちゃ旨い。藍子も食べない?」
「…………えっと、じゃあ」
「よし」
こちらのプロデューサーさんも、大変に楽しんでいるようでした。
58Res/39.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。