20:名無しNIPPER[saga]
2015/11/04(水) 22:52:23.76 ID:K0pC2q+ao
「まあ、何でもいいわ! 顔色酷いわよ、体もこんなに冷えてるじゃない! こっち来なさい、シャワーあるから!」
問答無用とばかりに清澄高校の宿直室へと連れて行かれた。
その間私は、文字通り声を出せなかった。
シャワーを浴び終えると、久先輩は話し始めた。
「で、何してたの? 宿直明けで朝の散歩してたら、明らかな不審者がいるんだもの。しかも何か見覚えがある雰囲気だったし」
「あはは……ちょっと心機一転頑張ろうと思いまして……」
「なるほど……ね。……咲、貴女今日仕事は? まぁいいわ。今日は呑みましょう!」
「えっ、ちょ、ぶちょ――久さん!? 仕事は!? と言うか私も仕事ありますし」
「休みなさい、顔色も悪いし私が保護者代わりに電話するわ。声が出ないとか言っとけばいいでしょ。私は今日は土曜日だし、まぁ何とかなるわ。うちの麻雀部は部長に連絡しとけば、自分たちだけでやってくれるでしょ」
そう言うと久さんは、手早く私の携帯を取り上げると、自分と私の欠勤を取り付けてしまった。
そして「さー! 今日は呑むわよー!」と張り切る久さんに引きずられるように連れて行かれる。
……車、どうしよう?
120Res/70.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。