30:うづりんssbot[saga]
2015/11/08(日) 16:35:01.14 ID:iVNXE8Ov0
ニュージェネのライブが近く行われることになって、
その打ち合わせの後にプロデューサーが卯月と話したいことがある、と二人で彼の部屋に向かった時のこと。
卯月はすぐに部屋から出てきた。
とても、幸せそうな顔をしていた。
「どうしたの、卯月」
えへへ、と卯月が微笑む。
「プロデューサーが、色々褒めてくれて……。卯月、頑張ります!」
おこ。
違う違う。
こんなこと言わないでしょ。
「へえ。良かったね」
卯月って、プロデューサーに認められると、
本当に嬉しそうにするよね。
私の手を取り、うさぎのように小さく跳ねる卯月。
何。
何が、そんなに嬉しいの。
あの男が褒めるのは当たり前のこと。
卯月が褒められるのは当たり前のこと。
舞踏会から、練習も凄く頑張っていたし。
ニュージェネも、新しく始めたことにも、
自信をもって取り組み始めていたし。
私は気づいていた。
けど、言えなかった。
頑張ってるね、なんて。
そんな物言い。
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