過去ログ - 兄「伝説の剣を引き抜きに来たら妹に先越された……」
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137:名無しNIPPER[saga]
2015/11/18(水) 11:38:16.02 ID:srSFHUz/0

――空中庭園

エルフ騎士「聖剣、そのもの……?」

勇者「そう。この聖剣には、何千年も前からの使用者たちの思念と肉体が、形を変えて宿っている。

 ……あたしも、役目を終えたら聖剣となり、またいつか来る『世界の驚異』に備えて眠りにつくことになります……」

エルフ騎士「だから、死ぬわけではないと? バカを言うな!! 自我や肉体の喪失を、死と呼ばずになんだと……!!」

勇者「どちらにしても、あたしはほぼ聖剣になっています。ですからもう、あたしのことは気にしないでください、エルフ騎士さん……。

 ……下の階に、クリスタルに封じた兄さんと魔女さんがいます。……外部からの干渉を受け付けない反面、あたしが死ぬまで出られません。

 全てが終わったら、事の顛末を……」スタスタ

エルフ騎士「……。だからどうした」スチャッ

勇者「……分からない人ですね。あなたは、国王からあたしの邪神征伐を補佐するように命じられているはずです。

 軍人なら――」

エルフ騎士「もう一度言おうか。だからなんだっていうんだ。この場で私が命令違反を犯したとして、誰がそれを咎める。

 私はまだ納得していない。もちろん――」

 カツ カツ カツ カツ

エルフ騎士「あの男と、彼女もな」

勇者「……え!?」

兄「だから言ったじゃねえか、左の通路が怪しいって!」

魔女「何を言う! ちゃんとトレジャーボックスが有ったではないか! ……中身は使用期限切れの薬品だったがな」

兄「まあ、宝箱のある行き止まりから攻めるのは、探索の基本といえば基本だが……あ」

エルフ騎士「ふう。やっと来たか、バカども」

魔女「あん!? こいつと一まとめにするでない! さっき拾った薬、鼻から流し込んだろか!?」

兄「え、あれならさっき使っちまったけど」

魔女「正気か!?」ドンビキ

兄「君に」

魔女「ダーインスレイブ!!」ヤミニノマレヨ

兄「あーあーあーあー!! こっちに撃つな!! ――ハッ! まさか薬の効果で!?」

勇者「……もうちょっと空気読もうよ」ダイナシダー


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