過去ログ - 兄「伝説の剣を引き抜きに来たら妹に先越された……」
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192:名無しNIPPER[saga]
2015/12/28(月) 14:13:36.92 ID:KBVJEg9q0
――中央王国連合・田舎町の酒場

吟遊詩人「こうして、この世界から異世界の侵略者の驚異は完全に消え去ったのでした。どっとはらい」

子供A「ねえ、ねえ! その勇者の人たちって、もう帰ってこれないの?」

吟遊詩人「どうなろうね。帰ってこられないのか、それとも帰ってこないのか。おじさんには分からないよ。昔の話だからね」

子供B「でも、カッコイイよな、勇者って! オイラもいつか、聖剣で悪い奴をぶっ倒してやりてえ!」

子供C「あんたじゃ無理よ、あたしよりケンカ弱いじゃん」

子供B「なんだと、怪力ゴリラ女! 昨日は丸一日、オイラのトラップから抜け出せなくって泣きじゃくってたくせに!」

子供C「そ、それとあんたのケンカが弱いのとは関係ないじゃない!」

子供B「分かってないな! 戦う前に勝つのが本当に強くて利口なヤツなんだよ」

吟遊詩人(最近の子供って逞しいなあ……)ゴトッ

子供A「あ、もう行っちゃうの?」

吟遊詩人「うん。また何年かしたら、この村に寄らせてもらうかもしれない。そのときはまた別の話を聞かせてあげるよ」

子供A「う〜ん、でももう一度、さっきの話を聞きたいな。世界を救った四人の勇者……素敵じゃん」

吟遊詩人「構わないよ。それじゃあね。……ところで、あの二人は止めなくてもいいのかい?」

子供A「いつものことだもん。犬も食わないケンカってヤツよ」

吟遊詩人「へえ……」

子供C「うひゃあ! なんで蛇なんて持ち歩いてんのよ!?」

子供B「お前みたいにニョロニョロしたのが苦手なヤツが、世の中に多いからだぁ〜!」


――中央王国連合・街道

吟遊詩人「〜♪ ……お、流れ星か。初めて見たな。……そういえば、流れ星は他の世界と繋がるゲートだって昔、じいちゃんが言ってたっけ」


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