過去ログ - 勇者「デブと一緒に旅に出ることになった」
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47: ◆LsZ4kFgXss[saga]
2015/11/15(日) 19:54:10.00 ID:6/l0AcUGO
勇者「ただいまー」

ハゲ「やっとか。デェブは昏睡状態だぞ」

ソラト「安心して、薬草を採ってきたの。打撲傷に結構効くと思うわ」

勇者「それよりソラトさんが危ないんだ。切り傷を作ったまま、裸足で獣道を上ってきたもんだから」

勇者「デェブの世話は俺がやる。ソラトさんは早く水浴びをして、身を清めてきてくれ」

ソラト「余計なお世話よ、あたしの身体はあたしが一番よく知ってる。それにあんた、傷薬を作れるの?」

勇者「あ……無理だわ」

ソラト「ならあれこれ指図しないで。ゴマ粥は残り物だけど、あそこの鍋にあるわ」

勇者「了解、ありがとな」

ハゲ「どこの馬の骨とも知れぬ朕らに、これほどの厚遇をして下さるとは。ハゲーン町の王として、感謝申し上げる」

勇者「悪いけどハゲよ。過去のことは口にしないでくれ。俺らは地位も幸せな生活も捨てた、いわば世捨て人だ。だから……」

ハゲ「ああ、そうだった。そなたに同行している以上、朕は王ではなくただのハゲだ」

ハゲ「朕というのも止めよう。身をやつし、一人称を拙僧にすれば、関所を通る際もただのみすぼらしい僧侶と思われる」

ハゲ「間違っても、ハゲーン町に連れ戻されることはあるまい」

勇者「賢明な判断だ。これからも頼りにしてるぜ、ハゲさんよ」

ハゲ「こちらこそ、新しく生まれ変わった拙僧をよろしく頼む」

ソラト「ほらどいたどいた! 枕元に座ってちゃ、薬が塗れないでしょ!」

勇者「うわっ! とと……。危ないなぁ、できたらできたで言ってくれれば良いのに」








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