過去ログ - 勇者「デブと一緒に旅に出ることになった」
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137
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◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/01/14(木) 22:37:39.94 ID:2Dz4WckgO
ジャラール「ジジイはどうした?」
親父「ノームだのドワーフだの、知り合いがいる種族に協力を要請している。ウチの爺さん、ああ見えて顔が結構広いからな」
ジャラール「人間が敵に回った以上、エルフの里を潰すには相当の兵力が必要になる。他種族を総動員してハイエルフに対抗する一大勢力を作り上げるんだ。ジジイにはしっかり仕事をしてもらわねば」
以下略
138
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/01/17(日) 20:49:37.38 ID:CKdtXtCZ0
しかし、それをさせないのがシャラールの親父だ。
剣戟を重ねるにつれ、激しさはさらに増し、紫色の光が飛び散る。
彼はかつて、ダークエルフで最強の戦士と謳われた男であった。
どんな軍師の策略も力と速さで打ち破り、数々の部族を征圧してきた。
彼の姿が目に入った瞬間、その場にいた敵兵の首は全て胴から離れている。
以下略
139
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/01/18(月) 10:46:32.12 ID:96TUbXr/O
稽古を終えて洞窟の最奥部に戻ると、妹はすやすやと微かな寝息を立てていた。
手を伸ばし、そっと頬を撫でる。
その時、妹が微笑んだ気がした。
ジャラールは無言で頷くと踵を返し、颯爽と洞窟を出て行った。
今から自分が行うことに、ひょっとしたら親父は激怒するかもしれない。
以下略
140
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/01/20(水) 00:44:44.88 ID:EsraVljq0
〜温泉旅館・ノワイ湯〜
女騎士「ごちそうさまでした」
勇者「ふぅ〜食った食った!」
以下略
141
:
◆LsZ4kFgXss
[sage]
2016/01/21(木) 01:18:33.73 ID:ALuQYLA/0
>>140
誤・勇者や会った魔法使いや
正・勇者が会った魔法使いや
以下略
142
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/01/22(金) 14:36:20.56 ID:j0dWKJa2O
規則的に寄せては返す、小さな波。
白い湯気が辺りを包み、黒い山の端に沈む夕陽を背景にもくもくと立ち昇ってゆく。
浴槽の底まで見えるほど透き通った水は、木樋に流れていた浅葱色の湯とは違うものの、すぐ近くの間欠泉から引いている。
もちろん、湯の温度は非常に熱い。
数分浸かっただけで、身体全体が桃色に染まってしまうほどだ。
以下略
143
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/01/23(土) 04:18:21.06 ID:mNH99DWm0
きもちわる
144
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/01/25(月) 22:22:26.94 ID:vJkRRw/IO
バスタオルを身体に巻いた美女達は、漂う湯煙の中を裸足で歩いていった。
隣で男共の騒ぐ声が聞こえるが、気にしないことにした。
長い間、後宮に閉じ込められていたソラトにとって、温泉は未知の経験なのだ。
楽しまずして、なんとする。
桶で湯を掬い、肩から腹にゆっくりかける。
以下略
145
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/01/27(水) 22:09:54.35 ID:FgAidzTQO
ーーーーーーーー
僧侶科の試験は無事に済んだ。
今日が、待ちに待った合格発表の日。
不安と期待の入り混じった複雑な気持ちで、神聖帝国の城へ向かう。
以下略
146
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/01/29(金) 21:59:14.32 ID:HkpUcmewO
教皇「君が、受験番号32571だね?」
少女「ひゃッひゃいッ!」
教皇「……ふむぅ、確かに賢そうな顔をしている。おめでとう、君は今回の試験をほぼ満点で通過した天才だ。是非、未来の枢機卿と握手願いたいのだが」
以下略
147
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/01/31(日) 12:29:58.05 ID:iqjqTRwE0
ステンドグラスを通して、柔らかな光が教会に差し込む。
神聖帝国の教皇庁は、尖塔アーチで有名なゴシック式の建築物であった。
全体的に尖ったシルエットで、時計塔の役割も同時に果たしている。
ここで初代勇者の叙任式が行われるのだ。
荘厳な雰囲気の中、祭壇に安置された剣を教皇は手にした。
以下略
148
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/02/03(水) 22:34:45.00 ID:03WrFucL0
就任の宴を終えた後、初代勇者と僧侶は豪奢な宿に位置していた。
教皇に紹介された宿で、外国からの使者を泊める際にも使用する。
普段なら宿泊費は到底払えない値段だが、今回は正規軍ということで無料なのだ。
これから魔族に協力を要請し、ザセックス王国を征服する旅に出る。
初代勇者は遊牧民出身だ。
以下略
149
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/02/04(木) 20:27:19.50 ID:wCAYNNOVO
魔法使い「キミなんかで本当に大丈夫なの〜? ボクすっごく心配だな〜☆」
僧侶は身を硬くした。
試されているんだ。
雑談の体を装った、お姉様の面接。
以下略
150
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/02/06(土) 21:07:42.20 ID:EWskrxb2O
ーーーーーーーー
ぴちょん、ぴちょん。
・に冷たい水滴が落ちてくるのを感じて、女騎士は目を覚ました。
周囲は真っ暗で、一寸先すら見えぬ。
以下略
151
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/02/08(月) 23:32:16.80 ID:+5go+qffO
女子勢がダークエルフによって拉致された一方で、勇者達は未だ危難に気づかず呑気に入浴していた。
のぼせてきた勇者は、全身から湯気を立たせながら武器のあるロッカーへ向かった。
破邪の聖剣は自分が勇者であることの証だ。
可能性は低いが、盗まれていたら大変。
ロッカーの扉を開け、中を確認する。
以下略
152
:
◆LsZ4kFgXss
[sage]
2016/02/09(火) 13:38:26.66 ID:4x/pKtbJO
>>152
汝と共にでなかった
余と共にでした
申し訳ないm(_ _)m
153
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/02/11(木) 19:48:25.87 ID:mHwXCCcwO
〜温泉街〜
少女エルフ「イヤーッ! 露出狂よ! 全裸の露出狂が街で暴れ回ってるわ!」
勇者「違う、違うんだ! 俺達は仲間を探していて、それでひょっとしたら温泉街にいるのではないかと……」
以下略
154
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/02/14(日) 19:50:35.86 ID:GiovV0HsO
変態の覚悟を聞いたノワイユは、いきなり拍手をして笑った。
怪訝な顔で勇者がその意を質す。
答えは単純明快であった。
ノワイユ「勇者様も気づいておられたでござるか。実は、それがしも皇妃失踪事件で武装して来たのでござるよ」
以下略
155
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/02/16(火) 19:10:02.48 ID:OCO6AxBgO
太陽は地に堕ち、月が宙天に躍り出た。
ダークエルフの拠点では松明が燃え盛り、入口の前に整列する軍隊を照らしていた。
全身毛むくじゃらで、背は低く、各々赤銅色に輝く鎧を着込み、大砲を肩に担いでいる。
隊列の中から一人、将軍と思しき巨躯の老人が進み出て挨拶した。
以下略
156
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/02/19(金) 08:26:58.90 ID:pzTqV5EAO
岩の間を流れる清水の音。
天井から垂れ下がる氷柱状の鍾乳石。
素足に食い込む角ばった砂利。
人喰い怪物でも住んでいそうな、おどろおどろしい洞窟を二名の美女が進む。
一人はヤグラカル帝国の皇妃、一人は500年前に繁栄した神聖帝国人の血を引く女騎士。
以下略
157
:
◆LsZ4kFgXss
[saga]
2016/02/24(水) 19:23:31.32 ID:wR9x5Xqc0
ふと、ソラトの首筋に鋭く研がれた刃物が当てられた。
低めの若々しい声が背後から聞こえる。
ジャラール「動くな。すぐさま妹のそばを離れろ。さもなくば斬る」
以下略
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