9:名無しNIPPER[sage]
2015/11/08(日) 22:56:19.95 ID:QAml1PvFo
晶葉「任せる」
みく「え?」
晶葉「面倒なんだ。とにかく。ここまで来たのは最期に知っている顔が
見たかっただけだし、私を別の場所に追放しても構わない。
ああ、でもみくも感染してしまうか。こんなことにまで頭が回らないなんて」
みく「……杏チャン」
杏「…………」
雪美「私は……」
杏「雪美?」
雪美「私は……助けたい……」
杏「わかった。中に入れてあげよう」
みく「よし、来たにゃ。晶葉チャン、肩貸すからもうちょっと頑張って」
晶葉「いいのか? 感染者だぞ」
雪美「誰でも助けるわけじゃない……。助けられないかも……しれないし……
私達も巻き添えに……なるかもしれない……。
でも……それが知っている人なら……やっぱり助けたい……。
それに……」
杏「私達は感染しにくいみたいだしね」
みく「今までも何度か感染者と接触はしたけど感染しなかったにゃ」
晶葉「もしかしたら抗体でもあるのかもしれないな」
杏「うん。とりあえず服着替えて。私はタオル持ってくるから」
雪美「着替え……持ってくる……」
みく「暖かそうなのお願いにゃ」
晶葉「着替えるのが面倒だ……。着替えさせてくれ」
みく「はいはい。じゃあ勝手に脱がすよ」
晶葉「あとすまないが少し食料も分けてもらえないか。
最後にまともな食事をしたのもいつだったか覚えていないほどなんだ」
みく「とりあえずこの飴でも舐めるにゃ。火を起こせれば食事も暖かいのにありつけるけど
ろうそくももう貴重だし……」
晶葉「この飴、ハッカ味だな……。ああ、火を起こす道具なら私の鞄に入っているぞ」
みく「え? どれどれ」
晶葉「ほら、バーナーだ。燃料のストックもまだあるぞ」
みく「いっぱいあるにゃ! どうしたの? こんなに」
晶葉「いつだったかホームセンターに寄ったときに残ってたから持ってきたんだ」
みく「この辺りにホームセンターなんてあったっけ……」
晶葉「ここからだとだいぶ遠いんじゃないかな。最近使ってなかったがまだ点くはずだ」
みく「ランタンもあるにゃ」
晶葉「外だと灯りが欲しくなる時があるからな。とは言え、あまり人に見つかりたくないから
そう長い間点けてはいなかったが」
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