39: ◆d0hZ1USyYNJW[saga]
2015/11/10(火) 01:16:06.73 ID:Dc1LICFP0
346プロ
モバP「乃々、今日の予定はー………」
あの遺書を読んだ日から、だいたい2年が経った。
僕と乃々は346プロに引き抜かれ、ここでアイドル活動を続けていたのだ。
引き抜きの話は千川さんが亡くなるすこし前には来ていたのだ。
どうやら僕の淡々と仕事をこなす姿勢、仕事に対する意識、手際の良さが評価され、もっと広い世界に出ればより力をつけ、大きくプロデュース力をあげられるだろう、とのことだったらしい。
だが、この頃まだ乃々と僕は大した結果を残しておらず、乃々はまだ有名アイドルとは到底呼べないようなレベルであった。
そんな僕らに対しこんな良い話…何か裏があるのでは、と内心疑っていたので最初は「考えさせてください」として決断を保留していた。
しかしやがて、僕はその引き抜きを承諾したのだ。
理由としてはやはり、千川さんの存在も小さくはなかった。
あの件の事を思うとどうしても彼女の顔を正面から見れず、全然平気そうにしているにも関わらずなんらかの申し訳なさ、彼女を見て見ぬふりをする罪悪感から、彼女の側から去りたい。
そんな考えも無くはなかったといえよう。
そして前事務所で色々と準備を始めようとしたあたりで彼女は命を絶った。
そして僕らは引き抜かれた後、順調に力を伸ばし、今や準レギュラー出演の番組を得られるほどには成果がでていた。
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