過去ログ - 【ゆるゆり】BAR Funamiの日常
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20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/09(月) 00:45:24.90 ID:Ms5wpsxYo
結衣「おっ、お客様……! 昨晩は申し訳ありません、お願いですから起訴だけは……!」

あかり「きょ、京子ちゃんが変なことしてごめんなさい! でも京子ちゃんは本当は良い人なんです!」

綾乃「な、何言ってるの? 起訴なんかしないわよ。私はお酒を飲むために来たの」

結衣「……え?」きょとん


綾乃「このお店、全然お客が来ないんでしょう? そりゃあんなサービスしてたら当然よ……でもマスター、あなたの腕はいいみたいだから、潰れてしまうのはちょっと困るわ。せっかく私が初めて見つけたバーなんだから、大事にしていかないと……///」

結衣「お、お客様……!!///」


綾乃「そのためにはこのちゃらんぽらんな客をどうにかすべきよ! こんな人がいたら絶対に長くは持たないわ! 私が歳納京子からこのお店を守ります!」

京子「ひ、ひどいな……すっかり呼び捨てだし」

綾乃「牛乳なんか飲んでる人は年齢関係なく年下扱いです」ふんっ



あかり「よかったねえ結衣ちゃん、お客様増えて」

結衣「あの、先日いただいた一万円の分もまだ残ってますし……お詫びもしたいので、今日はどうぞ好きなだけ飲んでいってください」

綾乃「あらいいのよマスター、支払いは全部歳納京子にさせますから。ふんだくる予定だった慰謝料分は飲ませてもらうつもりです」

京子「とんでもない! この人とんでもないよ! やってることが犯罪すれすれ!」

綾乃「名誉毀損という立派な犯罪を犯したあなたに言われたくありません!」



……こうしてその日から綾乃はちょくちょく来るようになり、バーにはまたひとつにぎやかの種が増えた。



京子「綾乃、そんな立派なスーツ着てるんだったら良い仕事してるんだろー? だったら自分のお金で飲んでくれよ〜」

綾乃「私の心の傷がおいしいお酒で癒えるまでは、あなたの奢りよ」



ツンツンした対応をとっている綾乃を見ながら、マスターは少し考えてしまった。


結衣(この人、こんなに厳しいこと言ってるけど、京子のこと好きなんだよな……)


うっとりと京子のことを話す綾乃の顔を、結衣はちゃんと覚えていた。

無理にでもツンツンして壁を切り崩して接する綾乃を見ていると、ちょっとだけ微笑ましくなる。


奢ってもらえるからとはいえ、綾乃はかなりの頻度で通ってくれるようになった。

結衣は今日も、新しいお酒に出会いたいと頼む綾乃のために、色々なお酒を作る。


小さなバーには今日も、楽しい声が響き渡る。



〜fin〜


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