過去ログ - 【ゆるゆり】BAR Funamiの日常
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名無しNIPPER
[sage saga]
2015/11/09(月) 01:06:56.28 ID:Ms5wpsxYo
<夜>
京子「じゃーねーマスター、またくるね〜♪」カランコロン
結衣「はいはい……」
りせ「…………」さっ
ちょっとよたつきながら店から出てきたターゲットの姿を確認。ほどよく酒が回り、なにやらご機嫌な様子。
歳納京子への一番最初の接近法は、私も一番得意とする尾行にすることにしました。なんせ今回は背後関係がつかめないため、周囲の人からの聞き込みと言うものができないのです。
それならまずは、と住所の調査をはじめます。住所調査も依頼人の内容のひとつだし、近隣の住人に話しを伺うことは大きな手がかりになります。
深夜ということもあって、尾行は楽に行きそうです。ここからヒントを掴んで一気に調査を進め、先生が帰ってくる前に全てを解決する……なかなか重要な局面には違いありません。
京子「ふーんふーん♪」るんるん
りせ「…………」
気楽に鼻歌を歌いながら、夜の住宅街を大手を振って歩く京子さん。見た目はとても美人なのに、その振る舞いはなんというか……おおらかです。
しばらく歩きながら、高級住宅街エリアに来ました。
このあたりは家の塀が高く、道が直線的に仕切られているので隠れられる場所が少ないです。酔っ払っているとはいえ、後ろからとことこ歩いていてはいけません。京子さんとの距離は離れますが、曲がり角に身を潜めながら追跡することにしました。
京子さんはこのあたりに家があるのでしょうか。だとしたらそこそこお嬢様だと思います。彼女にどことなくただよう気品も、生まれ育ちから来る物なのでしょうか……
そんなことを考えながら、京子さんが十字路を曲がるのを確認しました。音を立てずに近づいて、曲がり角からこっそり姿を確認しようとしたとき……
りせ「!?」
―――いない。
そこに、京子さんの姿はありませんでした。
慌てて四方を見渡します。闇になれた目は50m以上先まで見渡せるのに、どの方角を見ても京子さんの姿はありません。
隠れられそうな物陰もこのあたりにはありません。近隣の高級住宅街はどれも高い塀に囲まれています。当然ながら、京子さんが曲がった先に家の玄関らしきものはありません。
……どこに消えた……!?
京子さんが曲がり角に消えたところから、私がその曲がり角に到達するまで、15秒となかったはずです。
この15秒の間に、この無機質な高級住宅街から姿を消した京子さん。彼女が帰宅したとは思えません……その後近隣の家を調べて見ましたが、歳納という表札は見つかりませんでした。
……考えたくありませんが、尾行がバレてしまい意図的に撒かれたのだと思われます。酔っ払ってふらふらしていた京子さんでしたが、甘く見すぎていたようです……やはり只者ではありませんでした。
収穫、ゼロ。あんなに張り切っていたのに見事に失敗……とても落ち込んでしまいました。こんなことでは先生の片腕どころか、お荷物になってしまいます……
でもまだ時間はあります。気をとり直して私は事務所へと帰りました。明日こそは……必ず彼女の手がかりを掴んでみせる。
帰ってからも私は、高級住宅街あたりの立地について調べました。明日もバーは営業するし、彼女が来るのは夜のはず。昼間に住宅街で聞き込みをしてみるのもいいでしょう。そんなことを考えながら、私は先生がいつも使っているソファで眠りに落ちていきました。
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