過去ログ - 唯「われなべ!」梓「とじぶた!」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 20:59:32.45 ID:bw1SoqCW0
満席になってもたぶん10人も入らないんじゃないだろうか、という狭い店内。
天井近くに設置された手作りの台の上にブラウン管のTVが置かれていて、
最近売り出し中と評判の若手芸人が合コンの失敗談を楽しそうに語っていた。
オレンジ色の薄明るい照明の下にはわたし達二人だけで、
真っ赤なエプロンにタオルを頭に巻いた店長らしき男性はタバコを片手にブラウン管に見入っていた。
おまちどうさまです、と深夜にそぐわない愛想のよい声と同時に、
唯先輩の分のラーメンと二人分の餃子、ホイコーロー、ニラレバが運ばれてきた。
二十歳前後の女子大生としてどうなんでしょうね、わたし達。
“女子力”という言葉からはおよそ遠い行為ですよね。
わたしの煩悶をよそに嬉しそうに両手を合わせた唯先輩が割り箸を手に取る。
パキッと音を立てて割り箸が割れた。
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