21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/10(火) 23:59:26.00 ID:fk92G9zco
結衣「きょうこ……きょうこぉ……っ……!」
京子のベッドに力なく手を伸ばし、京子の枕を力いっぱい握りしめて、誰に聴かれるわけでもないのに声を押し殺して泣いた。
このベッドからは確かに……京子の匂いがした。
結衣「やだよ……やだよぉ……!!」
孤独に苛まれ、京子の温もりに必死にすがる。そして本当の自分に気づいてしまった。
京子を助けたいのは、京子を助けることが自分を助けることに繋がるからだった。
京子の傍にいないといけないのは、京子の傍にいないと自分がダメになってしまうからだった。
結衣「たすけて……京子ぉぉ……」
本当は、私の方が弱かった。
京子を助けること、それが幼いころからの私の信条であり……そうした信条はいつの間にか私という存在を支える柱になっていて、今度は京子が傍にいなければ私が崩れてしまうほどにまで、強く心に結びついていた。
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