過去ログ - 幼なじみ「ねぇ、勉強教えてくんない」男「いいけど」
↓
1-
覧
板
20
1
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:35:28.21 ID:gP7lzX890
オリジナルですが地の文なので、便宜的に名前つけます。
記号的なものなので特に意味はありません。
SSWiki :
ss.vip2ch.com
2
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:36:54.70 ID:gP7lzX890
「だからさ、いっぺん見てみろって。面白いから」
「ほんとかあ?」
僕はそう言って話を合わせる。岡野は得意げな様子で続けた。
以下略
3
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:37:38.86 ID:gP7lzX890
途中の信号が僕の分かれ道。僕はまっすぐ渡る。岡野は渡らず右へ曲がる。
そこに差し掛かると、岡野のうっとおしいアニメ談義は止む。変わりにこう呟きがもれた。
「影がねえ」
以下略
4
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:38:11.77 ID:gP7lzX890
冷蔵庫にはたしかジュースが置いてあったはず。
この前大量に買い置きしたから無くなってはいないだろう。
お菓子もスナック系とチョコ系両方買ったと思う。
以下略
5
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:38:56.70 ID:gP7lzX890
「おーっす! 速水ぃー!」
唐突に背中に衝撃。うぐっ、と小さく声が漏れる。
誰なのか薄々感づいてはいるが、姿が見えない。
以下略
6
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:40:02.56 ID:gP7lzX890
「はい。これ頼んだぜ」
すっ、と持っていた傘を渡してくる。はいはい、と言って俺は傘を開いた。
歩き出してすぐ、不破が俺を足を小突く。
以下略
7
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:40:41.00 ID:gP7lzX890
「さっきの人、友達?」
「岡野のことか?」
「あの人さ、ちょっとアレだっていわれてんだよね」
以下略
8
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:41:31.60 ID:gP7lzX890
「だってあいつオタクじゃん? スタイルも悪いしさー
時々あたしも見かけるぜ、大声でアニメの話してるのとか、キモい絵描いてるのとか」
「アニメなら僕も少し観るけど」
以下略
9
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:42:14.65 ID:gP7lzX890
それからしばらくの沈黙。聞こえるのは、あっちこっちから蝉が騒ぐ声。
前を歩く男子グループのバカ笑い。
手加減なしの暑さに、風を吹かす慈悲もない。こんな天候は僕のような人間にはつらい。
以下略
10
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:42:49.93 ID:gP7lzX890
「そうそう速水さ」
「ん?」
「今度ベンキョー教えてくれよ」
以下略
11
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:43:42.51 ID:gP7lzX890
翌日。
朝起きると体がだるかった。咳は時折出る程度で頭痛はないものの、体温計で図ると微熱があった。
親にその旨を伝えると、わかったといって電話をとり、学校に連絡。
以下略
12
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:44:26.09 ID:gP7lzX890
ぼんやりと天井を見つめていると、いつのまにかそんな音も消えてなくなっていた。
みんなそれぞれの場所に出払ったらしい。
うとうととまどろみながら、そういえば宿題をどうするんだと気付く。
以下略
13
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:45:04.84 ID:gP7lzX890
「よーす、調子どうよ?」
「サイテー」
冗談めかしてそういったのだが、彼女にはそう聞こえなかったらしい。
以下略
14
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:45:41.00 ID:gP7lzX890
不破は二階へ上ろうと、階段に足をかける。そこは違うと声をかけた。
「あ? どういうことだよ?」
「変わったんだよ。去年の終わりごろから」
以下略
15
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:46:39.24 ID:gP7lzX890
「昨日、炎天下にあるいたのがよくなかったのかな」
「情けねえ奴だな」
不破は頭をかく。僕が寝ている傍らに不破はいる。
以下略
16
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:47:10.40 ID:gP7lzX890
「不破」
「ん?」
言おうとして、咳き込んでしまう。呼吸を整え、再度言った。
以下略
17
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:48:45.94 ID:gP7lzX890
翌日に体調は回復し、俺はいつもどおりに学校へ出て行った。
二限目の理科の授業を終え、教室へと移動する。
「あ」
以下略
18
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/11/11(水) 11:49:06.65 ID:KjFXvetAo
期待
19
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:49:26.45 ID:gP7lzX890
「二人とも、なんの授業?」
不破は黙って教科書を見せてくる。音楽か。そういえば、不破にまだ聞いてない。
今切り出すか。矢田さんに聞かれても支障はないだろか。
以下略
20
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:49:59.65 ID:gP7lzX890
不破は考え込むように視線を漂わせた。言った後にしまったと思う。
こういうのはサプライズ的に用意すべきだったんだ。
びっくり箱を開けさせる前に、これはびっくり箱だと教えているようなもんだ。
以下略
21
:
名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:50:59.49 ID:gP7lzX890
俺の脳裏に閃光のような光が起きた。こういうのを閃きっていうんだろうか。
ずっとどう切り出そうか考えていたことがある。その方法を思いついたかもしれない。
翌日は土曜。昼ごろに岡野から、遊びに行こうとメールが来た。
以下略
39Res/19.69 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 幼なじみ「ねぇ、勉強教えてくんない」男「いいけど」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1447209328/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice