過去ログ - 幼なじみ「ねぇ、勉強教えてくんない」男「いいけど」
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6:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:40:02.56 ID:gP7lzX890
「はい。これ頼んだぜ」

すっ、と持っていた傘を渡してくる。はいはい、と言って俺は傘を開いた。

歩き出してすぐ、不破が俺を足を小突く。
以下略



7:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:40:41.00 ID:gP7lzX890
「さっきの人、友達?」

「岡野のことか?」

「あの人さ、ちょっとアレだっていわれてんだよね」
以下略



8:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:41:31.60 ID:gP7lzX890
「だってあいつオタクじゃん? スタイルも悪いしさー
 時々あたしも見かけるぜ、大声でアニメの話してるのとか、キモい絵描いてるのとか」

「アニメなら僕も少し観るけど」

以下略



9:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:42:14.65 ID:gP7lzX890
それからしばらくの沈黙。聞こえるのは、あっちこっちから蝉が騒ぐ声。

前を歩く男子グループのバカ笑い。

手加減なしの暑さに、風を吹かす慈悲もない。こんな天候は僕のような人間にはつらい。
以下略



10:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:42:49.93 ID:gP7lzX890
「そうそう速水さ」

「ん?」

「今度ベンキョー教えてくれよ」
以下略



11:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:43:42.51 ID:gP7lzX890
翌日。

朝起きると体がだるかった。咳は時折出る程度で頭痛はないものの、体温計で図ると微熱があった。

親にその旨を伝えると、わかったといって電話をとり、学校に連絡。
以下略



12:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:44:26.09 ID:gP7lzX890
ぼんやりと天井を見つめていると、いつのまにかそんな音も消えてなくなっていた。

みんなそれぞれの場所に出払ったらしい。

うとうととまどろみながら、そういえば宿題をどうするんだと気付く。
以下略



13:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:45:04.84 ID:gP7lzX890
「よーす、調子どうよ?」

「サイテー」

冗談めかしてそういったのだが、彼女にはそう聞こえなかったらしい。
以下略



14:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:45:41.00 ID:gP7lzX890
不破は二階へ上ろうと、階段に足をかける。そこは違うと声をかけた。

「あ? どういうことだよ?」

「変わったんだよ。去年の終わりごろから」
以下略



15:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:46:39.24 ID:gP7lzX890
「昨日、炎天下にあるいたのがよくなかったのかな」

「情けねえ奴だな」

不破は頭をかく。僕が寝ている傍らに不破はいる。
以下略



16:名無しNIPPER
2015/11/11(水) 11:47:10.40 ID:gP7lzX890
「不破」

「ん?」

言おうとして、咳き込んでしまう。呼吸を整え、再度言った。
以下略



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