過去ログ - 京太郎「とにかく愛でてみたい、そう思ったんだ」
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◆vhelXX7kUw
[saga]
2015/11/16(月) 14:43:33.77 ID:Ix+3GOGj0
咲さんとキスってなんの話でしょう。殺そうかな。
落ち着きましょう……それにしても、何故そんな意味のわからない宣言にここまで真剣になれるのでしょう。
女性の胸を見るなとは言いませんが、やり過ぎだから良くないという話で……。
でも……何故でしょう。この目を見てると、首を横に振るのを憚れました。
和「……そんなにいうのでしたら、須賀くんを試してあげます。もし仮にこれで須賀くんに少しでも私のおもちへの執着を感じたら……二度と咲さんには近づかないでもらいましょう!」
京太郎「……! 構わない……じゃあ……いいか?」
和「来て、ください……!」
手始めと言わんばかりに、須賀くんは私の頭を撫でてきました。
ぴくっ、と身体が震えましたが、こんなことで負けてあげません。
じっと須賀くんを観察します。私の胸には視線を感じません。
というより……なんでしょう……私に兄はいませんが……なんというか、優しいものを感じました。
頼もしさ、優しさ、慈愛、安心感……色んなものが、須賀くんの手を通じて私のなかに湧いてきます。
ふわっ、と思考が蕩けそうになりました。このまま身を任せよう……そんな気分になってしまったのです。
慌てて正気を保ちます。
和「……い、いつまで、撫でてるんですか…?」
京太郎「ん? あぁごめん、和が可愛くて。そうだよな、あまり撫でられ過ぎても、気分良くないか」
あぁ……そういう、ことですか。
彼は……私の兄という設定を自分に投影しているんでしょう。ようやく理解できました。
なるほど考えましたね……家族という視点から私を見ることによって私への情欲を断つ……。
私は胸がざわつきました。
もっと撫で撫でしてほしい。心が拒否しても、あの安らぎを手放した自分に怒りを覚えました。
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