過去ログ - 屋上に昇って
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117:名無しNIPPER[saga]
2015/11/22(日) 17:23:18.32 ID:D4qOgycfo

「そっか。どうしよっかな。何書こうかな」

 悩み深そうに溜め息をつきながら、高森はたまごやきを食べた。
 ときどき顔を合わせると、このメンバーで昼食をとることがある。
以下略



118:名無しNIPPER[saga]
2015/11/22(日) 17:24:05.38 ID:D4qOgycfo

「でもねえ、違うんだよ」

「違うって何が?」

以下略



119:名無しNIPPER[saga]
2015/11/22(日) 17:24:52.28 ID:D4qOgycfo

「たっくんはどうするの? 部誌」

「……どうすっかなあ」

以下略



120:名無しNIPPER[saga]
2015/11/22(日) 17:25:20.72 ID:D4qOgycfo

 そんな話をしていると、「あっ」という声がすぐそばから聞こえた。

 どきりとする。

以下略



121:名無しNIPPER[saga]
2015/11/22(日) 17:26:45.11 ID:D4qOgycfo


「……声、かけないの?」

 そう言ったのは佐伯だった。途端に、三人の視線は俺に集まる。
以下略



122:名無しNIPPER[saga]
2015/11/22(日) 17:27:57.59 ID:D4qOgycfo

「じゃあ、ひょっとしてこないだ言ってた、たっくんの年下の女の子って、るーちゃんのこと?」

 なんだ、年下の女の子って。

以下略



123:名無しNIPPER[saga]
2015/11/22(日) 17:28:48.17 ID:D4qOgycfo

「じゃあ、ひょっとして浅月の初恋?」

 俺は返答に詰まった。

以下略



124:名無しNIPPER[saga]
2015/11/22(日) 17:29:28.73 ID:D4qOgycfo



 そんなことがあったから、放課後になってもすぐに部室に顔を出す気にはなれなかった。
 かといって他に行き場もないし、部屋に帰るつもりもなかった。
以下略



125:名無しNIPPER[saga]
2015/11/22(日) 17:30:57.88 ID:D4qOgycfo

 そんな気分のときにこの屋上に立っていると、決まって彼が現れる。

「ひさしぶりだな」

以下略



126:名無しNIPPER[saga]
2015/11/22(日) 17:31:56.18 ID:D4qOgycfo

「鷹島 スクイ」

 と彼はずっと前、俺に名乗った。
「変な名前」と思わず口に出したら「俺のせいじゃない」と彼は笑ってた。
以下略



127:名無しNIPPER[saga]
2015/11/22(日) 17:32:28.44 ID:D4qOgycfo

「きみね、協調性とかないの?」

「協調性っていうのは、自分の判断や価値観や物事の正否の判断を一旦留保して、周囲の流れに合わせる能力のことか?」

以下略



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