833:名無しNIPPER[saga]
2016/03/11(金) 23:29:00.01 ID:pZZx+2x0o
部屋にあふれる機材、キーボードにパソコン、ところどころに熊のぬいぐるみが置かれていた。
「タクミ」
「はい」
「とりあえずベース教えるけど……」
と、彼女は二本並べられたエレキベースのうちの一本をスタンドから持ち上げた。
「はい、これ」
俺はひとまずそれを受け取る。片手で受け取ると、ずしりと重い。
「ぶつけないように気をつけてね。まあ、安い奴だからいいけどさ」
それでも平気で万を超えるのだろう。
「とりあえずストラップついてるから、首にかけて」
「ストラップ?」
「それ」
言われた通り、俺は楽器につけられているベルトみたいなものを首から下げてみた。
やっぱり重い。
「ちょっと長いかな。立って演奏するんだろうし、最初から立って弾く練習した方いいね」
「はあ」
「これピック」
と、小さなツメみたいなものを渡される。
「好みはあるけど……まあスタンダードに。指弾きって手もあるけど、うーん……まあ、やってみてかな」
すげえ。何言ってるのかわかんねえ。
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